2-3 最初の Worker を動かす

店内でマニュアルが完成しても、机の上に置いたままではお客さんに使えません。各地の窓口へ届けて、初めて本番の返事が変わります。
いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)も、手元でページを組み立てただけでは公開できませんでした。コード、棚の品、店舗登録票を Cloudflare へ送り、返事を確かめました。
ここでは、配送、実際の手順、荷札の番号、仮の住所、成功の印を見ます。配送そのものは実施済みの記録として読みます。
Learning goals
この節でできるようになること
- deploy を全国への一斉配送として説明できる
- 組み立てから返事の確認までを順番に言える
- 配送ごとの番号と店の住所を区別できる
- 返事の状態と印から成功を判断できる
1. 全国の窓口へ一斉配送(deploy)
Section titled “1. 全国の窓口へ一斉配送(deploy)”店長は、完成したマニュアルを一つずつ窓口へ持って行きません。本部へ渡すと、各地の窓口で同じ内容を使える状態になります。
Cloudflare では、この配備操作を deploy(デプロイ) と呼びます。Wrangler が Worker のコード、設定、Static Assets を Cloudflare へ送ります。
実物では、npx wrangler deploy が配送の命令です。この依頼では再配送せず、既に実行した結果と手順だけを確認します。

紙飛行機は、同じ内容が各地へ広がる様子です。実際のデータが紙で運ばれるという意味ではありません。
ここからは正式な名前で確認します。
つまり、deploy の後に初めて、Cloudflare 上の公開内容が更新されます。
2. 実際に行った手順
Section titled “2. 実際に行った手順”配送前には、原稿から完成品を作ります。配送後には、住所を開き、返事の控えまで確かめます。
Cloudflare Lab では、Astro の build、Wrangler の deploy、URL の表示、header の確認を順に行いました。次の命令は実施済みの記録です。
-
ページを組み立てる
次の命令は、原稿から配信用のファイルを作ります。読めなくても大丈夫です。
Terminal window npm run build実行後、完成したページや画像が
distに並びます。 -
全国へ配送する
次の命令は、Worker と棚の品を Cloudflare へ送ります。読めなくても大丈夫です。
Terminal window npx wrangler deploy実行後、新しい Version が作られ、本番で使われます。
-
仮の住所を訪ねる
表示された URL をブラウザで開きます。ページが見えるかを確認します。
-
返事の印を見る
次の命令は、返事の情報欄だけを表示します。読めなくても大丈夫です。
Terminal window curl -sI "$LAB_BASE_URL/"200とx-clf-lab: 1があれば、公開と Worker の通過を確認できます。
- Version ID
- 62e75736-743e-4f5c-81bd-fc97e9f9b086
- 応答時間 3 回
- 0.384s / 0.362s / 0.379s
- Worker Startup Time
- 6 ms
- 静的ファイル
- 48 件
Upload 0.44 KiB / gzip 0.25 KiB
つまり、配送は命令を打って終わりではなく、本番の返事まで見て完了です。
3. 配送ロット番号(Version)
Section titled “3. 配送ロット番号(Version)”同じ商品を何度も配送すると、どの箱に何が入っていたか分からなくなります。荷札へ固有の番号を付ければ、内容を見分けられます。
Cloudflare では、このまとまりを Version(バージョン) と呼びます。作成された Version には Version ID が付きます。
Cloudflare Lab で確認した番号は 62e75736-743e-4f5c-81bd-fc97e9f9b086 です。この値は既存の実測記録であり、書き換えません。

荷札は中身そのものではなく、中身を区別するための番号です。同じ公開住所でも、配送した内容は番号で追えます。
つまり、Version ID は配送した内容を指し分ける手がかりです。
4. 本部がくれる仮の住所(workers.dev)
Section titled “4. 本部がくれる仮の住所(workers.dev)”自分の店の住所をまだ用意していなくても、本部の敷地に仮の住所を借りられます。まず営業を始め、独自の住所は後から付けられます。
Cloudflare では、この住所を workers.dev と呼びます。Worker 名と account の subdomain を組み合わせた URL です。
Cloudflare Lab の本番 URL は https://cloudflare-lab.osdse.workers.dev です。cloudflare-lab が登録票の店名、osdse が account の subdomain です。

仮の住所は公開先を示します。先ほどの配送ロット番号とは役割が違い、本番 URL は配送のたびに変える前提ではありません。
つまり、workers.dev は本部から借りる公開用の住所です。
5. 成功をどう確かめたか
Section titled “5. 成功をどう確かめたか”配送の成功は、入口が開くこと、スタッフを通ったこと、どの建物が応対したかを分けて見ます。一つの印だけで全部を判断しません。
実物では、HTTP 200 がページを返せた状態です。x-clf-lab: 1 は自前 Worker の対応済みスタンプ、cf-ray: …-KIX は今回応対した建物の印です。
既存の本番確認では、これらが同じ返事で観察されました。応答時間 3 回も 0.384s / 0.362s / 0.379s と記録されています。
つまり、表示、対応済みスタンプ、建物の印を合わせて配送成功を確かめました。
つまずきやすいところ
Section titled “つまずきやすいところ”この節のまとめ
Section titled “この節のまとめ”- deploy は、Worker と棚の品を Cloudflare へ配送する操作です。
- 配送内容は Version ID で、本番の入口は URL で見分けます。
200と対応済みの印を見て、成功を確かめます。
この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。
図のラベル: ページを組み立てる npm run build / 全国へ一斉配送 wrangler deploy / 配送ロット番号 Version ID / 本部の仮の住所 workers.dev / 返事の印で確かめる 200・x-clf-lab・cf-ray
次の節では、一緒に配送したパンフレット棚の仕組みを見ます。
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