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15-1 検問で使う名簿(Lists)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
住所を 1 つずつ書く代わりに、名簿にまとめて名前で引きます。

第 12 章で、受付の検問の紙(Custom Rules)に条件を書きました。止めたい相手が 1 人なら、紙に住所を直接書けば足ります。

困るのは、相手が増えたときです。同じ住所を紙ごとに書き写すと、相手が変わるたびに全部の紙を直すことになります。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)でも、作者の住所からだけ通す、といった条件が出てきます。住所が変わるたびに紙を探して回るのは大変です。そこで、相手は名簿にまとめます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 名簿(Lists)が何を解決するのかを日常語で説明できる
  • 自分で作る名簿と Cloudflare が保守する名簿の違いを言える
  • 名簿を作る画面の経路と、名前の決まりを言える
  • Free plan で作れる名簿の数と項目数を数字で言える

検問の紙は「条件」を書く紙です。相手の一覧まで同じ紙に書くと、同じ一覧が何枚にも散らばります。

Cloudflare では、この一覧をまとめた 1 冊を Lists と呼びます。公式は、IP アドレス・ホスト名・自律システム番号(ASN)といった項目をひとまとめにし、ルールの条件文から名前で参照できる仕組みだと説明しています。

名簿はアカウント単位で保存されます。公式は、同じアカウントの別のドメイン(zone)のルールからも使えると説明しています。

同じ相手を紙ごとに書くと、増えたときに直しきれません。

同じ住所が何枚もの紙に書き写されている状態が、名簿にすると 1 か所になります。

つまり、名簿は「相手の一覧」を条件から切り離して 1 か所に置く仕組みです。

名簿には、自分で書き起こす名簿と、本部から配られる名簿があります。

Cloudflare では、自分で作る名簿を Custom lists、Cloudflare が管理して更新する名簿を Managed Lists と呼びます。後者には、脅威情報を提供する Managed IP Lists があります。

自分で作る名簿は 3 種類です。IP アドレスの IP lists、ホスト名の hostname lists、ASN の ASN lists で、公式ではホスト名と ASN の名簿は Enterprise 専用です。

IP の名簿には範囲も入れられます。公式が認めるのは /8 から /32 までの IPv4 の範囲と、/12 から /128 までの IPv6 の範囲で、1 冊に個別と範囲を混ぜられます。

自分で作る名簿と、Cloudflare が保守する名簿があります。

左が自分で作る名簿、右が Cloudflare が保守する名簿です。

つまり、名簿は「誰が保守するか」と「何を入れるか」の 2 つで分かれます。

名簿は、先に名前と種別を決めてから作ります。

名前には決まりがあります。公式は、使えるのは小文字・数字・アンダースコア(_)だけで、長さは 50 文字までだと定めています。説明文は 500 文字まで、種別は Content type で選びます。

作った後に追加・削除できるのは項目だけです。公式は、名簿を作った後に名前と種別は変更できないと明記しています。項目は画面に直接入力するほか、CSV ファイルでまとめて追加できます。

名前と種別は作るときに決め、後から変えられません。

作成画面では、名前・説明・種別の 3 つを決めます。このうち名前と種別は、後から変えられません。

つまり、名簿は名前と種別を決めて作り、後から足すのは中身だけです。

無料の範囲は、名簿の冊数と、入れられる項目の数で決まります。

公式の一覧表では、Free plan で作れる名簿は 1 冊、全ての名簿を合わせて入れられる項目は 10,000 件です。IP の名簿は Free plan でも使えますが、ホスト名と ASN の名簿、Cloudflare が保守する名簿は Enterprise 専用です。

名簿の冊数(Free)
1 冊
項目の合計(Free)
10,000 件
IP の名簿(Free)
使える

公式は、その名簿を参照しているルールが 1 本でも残っている間は名簿を削除できないと説明しています。ルールが有効か無効かは関係ありません。

つまり、Free plan は名簿 1 冊・項目 10,000 件までで、参照が残る名簿は消せません。

ここで紹介した名簿が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab では、作者が検証に使う住所(IP アドレス)を入れた名簿を 1 冊だけ作る予定です。Free plan で作れるのは 1 冊なので、用途を分けずにまとめます。名簿はアカウント単位に作れますが、それを引く検問の紙はドメイン(zone)の設定なので、実装はドメインの取得後です。名簿の名前と項目数は、そのときに追記します。

  • 名簿(Lists)は、相手の一覧を条件文から切り離してアカウント単位に置く仕組みです。
  • 自分で作る名簿は IP・ホスト名・ASN の 3 種類で、Free plan で使えるのは IP の名簿です。
  • Free plan は名簿 1 冊・項目 10,000 件まで、参照が残る名簿は削除できません。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 同じ相手を 紙ごとに書き写す / 1 か所にまとめた名簿 Lists / 自分で作る名簿 Custom lists / Cloudflare が保守 Managed Lists / IP・ホスト名・ASN Free は IP のみ / 名前と種別を決めて作る Content type / Free は 1 冊 / 10,000 件

次の節では、作った名簿を検問の紙から呼び出す書き方を見ます。

この節のチェック

問 1Lists(名簿)の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 2名簿が保存される単位として正しいものはどれですか?

問 3Free で作れる自分用の名簿の数はどれですか?

問 4名簿の名前の決まりとして正しいものはどれですか?

問 5名簿を作った後に変更できないものはどれですか?

最終更新日: