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12-1 受付の検問(WAF とは)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
WAF は受付の手前の検問で、用件票を 1 枚ずつ確かめて通すか止めるかを決めます。

前の章では、入口に人が押し寄せる場面を見ました。人数を捌くことと、1 人ずつ来た人の用件を確かめることは、別の仕事です。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)は、外から誰でも開けます。人数は少なくても、「置いていない管理画面の通路を次々に試す」ような用件が 1 件ずつ届きます。人数を捌く警備では、この種の用件は止まりません。

そこで、受付の手前に検問を置きます。ここでは、検問の役割、処置の種類、紙の 2 種類、無料の範囲の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 検問が何を見る場所かを日常語で説明できる
  • 処置に「止める」以外の選択肢があることを言える
  • 本部の手配書と自分で書く紙の違いを言える
  • 無料の範囲を公式の対応表どおりに言える

入口の警備は「何人来たか」を見ます。検問は「その 1 人が何を持ってきたか」を見ます。同じ 1 人でも、持ってきた用件票の中身によって、通す・止めるが変わります。

Cloudflare では、この検問を Web Application Firewall(ウェブアプリケーションファイアウォール=アプリの手前に立つ検問)と呼び、略して WAF と書きます。

公式は、Cloudflare WAF は届いた用件票(web と API のリクエスト)を調べ、rulesets(紙の束)と呼ばれる集まりに従って望まない用件をふるい分けると説明しています。条件は Rules language という書き方で表します。

役割は二つに分かれます。Detection(検出)は用件票に怪しさの点数を付ける仕事、Mitigation(緩和)はその点数をもとに止める・確かめるの処置をする仕事です。

入口の警備は人数を捌き、検問は用件票を 1 枚ずつ調べます。

左では入口の警備が人数を捌き、右では検問台で用件票を 1 枚ずつ調べています。見ているものが違います。

つまり、検問は「誰が来たか」ではなく「何を持ってきたか」を見る場所です。

検問の紙には、必ず二つのことが書かれています。「どんな用件に当てはまるか」と「当てはまったらどうするか」です。

公式は、この紙 1 枚を rule と呼び、絞り込みの条件と、当てはまった用件に対して行う action(処置)の組だと説明しています。

処置は「止める」だけではありません。公式の一覧には、用件を拒否する Block、機械かどうかをその場で確かめる Managed Challenge、記録だけを残す Log、ほかの検査を飛ばす Skip などがあります。Log は Enterprise plan でのみ使えます。

処置には、そこで検査を打ち切るものと、打ち切らないものがあります。公式は前者を terminating action と呼び、Block はこれに当たると説明しています。Log は打ち切りません。

処置は「通す」「止める」「確かめる」などの札から 1 つ選びます。

検問台に、通す・止める・確かめるの札が並んでいます。紙 1 枚につき、札を 1 つ選びます。

つまり、検問は白黒の 2 択ではなく、確かめる・記録するという中間の処置も選べます。

検問で使う紙は、出どころが 2 種類あります。本部から届く手配書と、自分の店で書いた紙です。

公式は、Cloudflare が作った、手口の特徴と照らし合わせる形のルールを Managed Rules と呼びます。既知の攻撃に対する備えが最初から書き込まれており、自分で条件を書かずに有効にできます。

もう一方は、自分の事情に合わせて書く Custom rules です。公式は WAF の部品を、Managed Rules、点数を付ける traffic detections、利用者が定める custom rules と rate limiting rules の三つに分けています。

検問の紙は、本部の手配書と自分で書く紙の 2 種類です。

手配書は本部が刷ったもの、自分の紙は白紙に自分で書いたものです。検問台には両方が並びます。

つまり、既知の手口は手配書に任せ、自分の店の事情だけを自分の紙で足します。

無料でどこまで使えるかは、公式の対応表に書かれています。

公式の表では、Free plan で Custom rules は利用可、WAF Managed RulesFree Managed Ruleset のみ、Rate limiting rules は 1 枚のみ、Custom lists は利用可、Security Events は抜き取りで残した記録のみ、となっています。

Custom rules(Free)
利用可
WAF Managed Rules(Free)
Free Managed Ruleset のみ

つまり、無料でも「自分の紙」と「無料の手配書」の二つは使えます。

ここで紹介した検問が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

検問は、特定のドメイン(zone)に対して設定するものです。Cloudflare Lab のドメインはできたばかりなので、設定はこれから行う予定です。無料の手配書を有効にしたうえで、自分の紙を 1 枚だけ足す形を想定しています。実測(有効にした手配書の名前、止まった件数)は実装後に追記します。

  • 検問(WAF)は、届いた用件の中身を 1 件ずつ確かめる場所です。
  • 紙 1 枚は「条件」と「処置」の組で、処置は止める・確かめる・記録するから選びます。
  • 紙には本部の手配書(Managed Rules)と自分で書く紙(Custom rules)の 2 種類があります。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 受付の検問 WAF / 条件と処置の 1 枚 rule / 処置を選ぶ action / 止めると以降は読まれない terminating action / 紙の束 ruleset / 本部の手配書 Managed Rules / 自分で書く紙 Custom rules

次の節では、本部から届く手配書の中身を見ます。

この節のチェック

問 1公式が説明する Cloudflare WAF の働きはどれですか?

問 2terminating action の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 3当てはまった用件を記録するだけで、以降の評価を止めない処置はどれですか?

問 4公式が挙げる WAF の二つの主な役割はどれですか?

問 5公式の対応表で、Free plan の WAF Managed Rules はどうなっていますか?

最終更新日: