第 6 章 D1 データベース
Phase 1 で店は開き、住所と鍵と棚が揃いました。次に困ったのは「記録が残らない」ことです。いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)の検証結果(verify)は、作者の手元のパソコンのファイルにしか残っていません。
受付の裏に帳簿を置けば、窓口で起きたことをその場で書き留められます。この章では、行と列の表に記録する帳簿(D1)を用意し、マニュアル(Worker)から読み書きするところまでを扱います。
Learning goals
この節でできるようになること
- 帳簿(D1)がどんな保存先かを日常語で説明できる
- 帳簿を作り、マニュアルから開けるようにする手順を言える
- 問い合わせ文の雛形と空欄(prepare と bind)で読み書きできる
- 無料で使える範囲と上限を数字で言える
6-1 帳簿という保存先(D1 とは)

受付の棚は写しを置く場所で、記録を残す場所ではありません。 記録には、行と列で書ける帳簿が要ります。 Cloudflare では、この帳簿を D1 と呼びます。 中身は SQLite と同じ SQL で読み書きします。 置き場の世話は Cloudflare が担い、使ったぶんだけ数えます。 この節のゴールは、棚と帳簿の違いを言えることです。
6-2 帳簿を用意する(作成・binding・migrations)

帳簿は 1 冊ずつ作り、店舗登録票に取り出し口を 1 行足します。 罫線(schema)で表の形を決め、変更は migrations で履歴に残します。 手元で試してから、本番の帳簿にも同じ罫線を引きます。 コマンドは wrangler d1 で始まります。 この節は手順の記録です。 この節のゴールは、帳簿を作ってマニュアルから開ける状態にできることです。
6-3 マニュアルから読み書きする(prepare・bind・run)

マニュアルから帳簿を読むには、問い合わせ文の雛形(prepare)を用意します。 空欄には bind で値を入れ、最初の 1 行か全部かを選んで受け取ります。 書き込みも同じ形で、結果にはめくった行数が付いてきます。 まとめて送る batch で往復を減らせます。 返り方の違いを覚えるだけで、大半の場面は書けます。 この節のゴールは、読む・書く・まとめて送るの三つを言えることです。
6-4 無料の範囲と上限

帳簿の料金は、めくった行数と書いた行数と大きさで数えます。 無料の範囲は 1 日あたりの行数と、合計 5 GB です。 帳簿は 10 冊まで、1 冊 500 MB までです。 過去に戻す Time Travel は無料で 7 日ぶんです。 数字を先に知っておけば、設計で迷いません。 この節のゴールは、無料の範囲を数字で言えることです。
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