第 19 章 Terraform
第 1 章から第 18 章まで、いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)の設定は、画面を開いて手で作ってきました。電話帳の行、棚の決まり書、検問の紙。どれも動いていますが、「同じ店をもう一度建てて」と言われると再現できません。
困ったのは、手順がどこにも残っていないことです。この章では、欲しい状態を文章で書き、そのとおりに建てる道具を扱います。手で作った物を後から取り込むところまでを、公式の手引きに沿って見ます。
Learning goals
この節でできるようになること
- 設計図を文章で書く考え方を日常語で説明できる
- 訳す係と部品の書き方を説明できる
- 差分を見てから建てる二段構えを言える
- 手で作った設定を取り込む手順を言える
19-1 設計図を文章で書く(Terraform とは)
手で作った設定は、作った人の記憶の中にしか残りません。 同じ店をもう一度建てるには、完成した姿を文章にしておきます。 Cloudflare では、この文章を書く道具として Terraform を使います。 文章にすると、保存・変更の追跡・巻き戻しができます。 道具は 1 つの実行ファイルとして配られ、短い手順で入ります。 この節のゴールは、設計図を文章で書く値打ちを言えることです。
19-2 訳す係と部品(provider・resource)
設計図は、読む相手が決まって初めて役に立ちます。 先頭で、Cloudflare への注文に訳す係を名前と版で指名します。 その下に、部品を一つずつ書いていきます。 部品は、種類・呼び名・中身の三つでできています。 合鍵は係に渡し、そのファイルは共有の置き場に上げません。 この節のゴールは、設計図の書き出しから部品までを説明できることです。
19-3 差分を見てから建てる(plan・apply)
いきなり工事を始めず、まず見積書を出してもらいます。 足す・変える・壊すの本数が、始める前に紙で読めます。 納得したら承諾を伝え、そこで初めて実物が変わります。 建てた結果は控えに残り、設計図と実物を対応づけます。 設計図は保管庫に入れ、控えと合鍵は入れません。 この節のゴールは、差分を見てから建てる流れを言えることです。
19-4 手で作った物を取り込む(import)
すでに営業している店に、後から図面を作る場面です。 画面から作った設定は、設計図にも控えにも載っていません。 載っていない間、道具はそれを「これから作る物」と数えます。 引き取りは、文章を作る作業と控えに載せる作業の二つです。 差分が空になれば、引き取りは終わっています。 この節のゴールは、手で作った物を取り込む手順を言えることです。
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