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11-3 警備の手配書(HTTP DDoS Managed Ruleset)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
警備の判断は、あらかじめ用意された手配書に沿って行われます。

警備員が自分の勘だけで人を追い返すと、日によって基準が変わります。そこで店は、あらかじめ手配書を渡しておきます。「この特徴の相手が来たら、こうする」と書いてある紙です。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)でも、前の節の警備は勘で動いているわけではありません。何を見て、どう処置するかは、あらかじめ用意された紙に書かれています。

この節では、手配書の中身、二つのつまみ、触る場所、触らない選択の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 手配書が常に有効で外せないことを説明できる
  • 変えられるのが action と Sensitivity Level の二つだと言える
  • 設定画面までの経路を言える
  • Free plan で調整できる範囲を言える

1. 手配書はいつも開いている(managed ruleset)

Section titled “1. 手配書はいつも開いている(managed ruleset)”

手配書は、その場で書くものではありません。過去に来た迷惑客の特徴を集めて、あらかじめ用意しておく紙です。

Cloudflare では、この紙を HTTP DDoS Attack Protectionmanaged ruleset と呼びます。公式は、L7(application layer)で知られている攻撃を見つけるための pre-configured rules(あらかじめ設定されたルール)の集まりだと説明しています。見つける対象は、知られている攻撃の型や道具、疑わしい振る舞い、規約違反、本社側で大量の誤りを起こす要求などです。

この紙は Cloudflare が定期的に更新します。公式は、この managed ruleset は常に有効であり、変えられるのは振る舞いだけだと明記しています。

手配書は常に有効で、外すのではなく振る舞いだけを変えます。

手配書はいつも開いたままで、しまうことはできません。

つまり、警備そのものを止める選択肢はなく、あるのは加減だけです。

2. 変えられるのは二つのつまみ(action と Sensitivity Level)

Section titled “2. 変えられるのは二つのつまみ(action と Sensitivity Level)”

手配書に対して店主が言えることは二つです。「見つけたらどう扱うか」と「どのくらい神経質に見るか」です。

Cloudflare では、前者を action、後者を Sensitivity Level と呼びます。action に選べるのは Block(通さない)、Managed Challenge(相手の性質に応じた確認を出す)、Interactive Challenge(操作を伴う確認を出す)、そして Log(記録だけ)です。Log は Advanced DDoS Protection を契約した Enterprise plan だけで選べます。

Sensitivity Level は 4 段階で、High が既定です。以下 MediumLowEssentially Off と下がります。感度が高いほど反応する水準が低く、感度を下げると水準が上がります。

変えられるのは、処置(action)と感度(Sensitivity Level)の二つです。

左のつまみが処置、右のつまみが感度です。本物のお客さんが止められてしまうときは、右のつまみを下げます。

つまり、誤って止められたら、まず感度を下げます。

手配書に注記を挟むには、手配書を綴じてある場所まで行きます。

Cloudflare では、この注記を override と呼びます。経路は次のとおりです。

手配書の全体に効かせるなら Ruleset actionRuleset sensitivity を選び、個別の項目だけを変えるなら Browse rules から探して指定します。個別の指定は全体の指定より優先され、変更できない読み取り専用の項目もあります。

設定画面へは、見出しを順にたどって進みます。

見出しを順にたどると、手配書の設定にたどり着きます。

つまり、調整は決まった 1 か所からだけ行います。

既定のまま置くのも立派な判断です。公式が調整をすすめるのは、正当な通信が大きく増えると分かっている場合、つまり誤って止められる恐れがある場合です。

調整できる幅もプランで違います。公式によれば、Advanced DDoS Protection を契約した Enterprise plan は条件式付きの override を 10 枚まで挟めますが、それ以外の利用者が挟めるのは 1 枚だけで、条件式は書けず、すべての通信に当たります。

なお、本社側の誤りを見るルールには、どのプランでも 1 秒あたり 1,000 件という既定の水準があります。Pro 以上ではさらに、普段の通信量の 5 倍以上という条件も加わります。

ここで紹介した手配書が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう扱われるかを見ます。

Cloudflare Lab は Free plan で、記事を読むだけのサイトです。当面は override を作らず既定のままにします。自分のドメイン(zone)を持った後に設定画面で既定値を確認し、見えた値をこの節へ追記します。

  • HTTP DDoS Attack Protection の managed ruleset は常に有効で、外せません。
  • 変えられるのは action(処置)と Sensitivity Level(感度)の二つです。
  • Free plan で挟める override は 1 枚だけで、条件式は書けません。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 常に有効な手配書 managed ruleset / L7 の既知の型に当てる pre-configured rules / 見つけたらどう扱うか action / どのくらい神経質に見るか Sensitivity Level / 注記を 1 枚足す override / 設定は 1 か所から Create override

次の節では、警戒の度合いそのものを上げ下げする設定を見ます。

この節のチェック

問 1HTTP DDoS Attack Protection の managed ruleset の状態として正しいものはどれですか?

問 2この managed ruleset で調整できる二つのパラメータはどれですか?

問 3Sensitivity Level の既定値はどれですか?

問 4ダッシュボードで override を作る経路はどれですか?

問 5Advanced DDoS Protection を契約していない利用者が挟める override はどれですか?

最終更新日: