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10-4 誰が何を変えたかの日誌(Audit logs)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
誰がいつ何を変えたかは、日誌に自動で残ります。

合言葉を足し、合鍵を絞っても、それだけでは「何かが変わったこと」に気づけません。守りは完全にはならないので、起きたことを後から追える記録が要ります。

店で言えば日誌です。誰がいつ、どの設定に手を入れたかが一行ずつ残っていれば、見覚えのない変更を見つけたときに、そこから遡れます。

ここでは、日誌が自動で付くこと、一行の中身、見る場所、見る習慣の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 日誌が自動で付くことと、何が対象かを説明できる
  • 日誌の一行に入っている項目を四つ以上挙げられる
  • 日誌を見る場所を画面の名前で言える
  • 保存期間と画面で遡れる期間の数字を言える

日誌は、付ける決まりにしていても、忙しいと書き忘れます。書き忘れた日にかぎって、後から知りたくなります。

Cloudflare の Audit Logs は、頼まなくても自動で書き足されます。公式は、利用者が起こした操作は Cloudflare の API と管理画面の両方で自動的に記録され、Cloudflare の仕組み自体が起こした操作も system-initiated として記録されると説明しています。

対象の広さも書かれています。公式によると、記録はおよそ 95% の Cloudflare 製品をカバーし、作る・更新する・消すの操作を残します。旧版の説明では、すべてのプランで使えます。

店で起きた変更は、頼まなくても日誌に書き足されます。

机の上の日誌に、行が自動で書き足されています。書き手が忘れても行は増えます。

つまり、日誌は設定しなくても書き足されていて、こちらは後から読むだけです。

日誌の一行は「誰が・何を・どこで・いつ」が揃っていて初めて役に立ちます。どれか一つでも欠けると、追いかけられません。

公式が示す記録の例には、action(何をしたか)、actor(誰が。メールアドレスと id)、ip(接続元)、method(どの手順で)、interface(管理画面か API か)、resources(どの対象に。種類と id)、timestamp(いつ)が並んでいます。

次は公式が載せている記録の例です。読めなくても大丈夫です。「ある利用者が、管理画面から、ある zone の設定を変えた」ことが一行に収まっている、という点だけ見てください。

{
"action": "zone.settings.change",
"actor": { "email": "user@example.com", "id": "0987654321abcdef" },
"ip": "192.0.2.1",
"method": "PUT",
"interface": "dashboard",
"resources": [{ "resource_id": "zone123", "resource_type": "zone" }],
"timestamp": "2025-03-15T14:25:37Z"
}
日誌の一行には、誰が・何を・どこで・いつが揃っています。

日誌の一行に、誰・何・どこ・いつの欄があります。欄が揃っているから絞り込めます。

つまり、項目が決まった形で並ぶので、actoraction で絞って探せます。

日誌は店主自身のものではなく、店ぜんたいのものです。前の節の合鍵とは置き場所が違うので、迷いやすいところです。

公式によると、管理画面では Manage AccountAudit Logs を開きます。旧版の画面では、利用者のメールアドレスやドメインで検索し、期間で絞り込めます。取り出したいときは Download CSV を選びます。

一行を開くと Resource History が使えます。公式は、同じ対象に対する過去の記録を時系列で並べ、二つの時点の差を見られる仕組みだと説明しています。追加の設定は要りません。

日誌は、事が起きてから読むものだと思われがちです。ところが、さかのぼって読める範囲には限りがあるので、そのときに欲しい行が消えていることがあります。

公式によると、記録は 18 か月保存されます。ただし画面から引ける範囲は直近 90 日で、それより前を見るには API か Logpush を使います。

保存期間
18 か月
画面から引ける範囲
直近 90 日
対象の製品
およそ 95%

だからこそ、月に一度など期間を決めて見るほうが確実です。見るのは全部ではなく、自分がしていない action が無いか、知らない actor が無いかの二点で足ります。

日誌は、決めた日に見返す習慣にして初めて役に立ちます。

暦に印を付けて、決めた日に日誌を見返しています。習慣にすると、気づくのが早くなります。

つまり、日誌は事件のあとに読むものではなく、決めた日に読むものです。

ここで紹介した日誌が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab は、月に一度 Audit Logs を開き、自分の作業と一致しない action が無いかを確かめる予定です。月に一度なら画面から引ける直近 90 日に収まるので、追加の設定は要りません。実測は、この章の作業を終えたあとに追記します。

  • Audit Logs は設定なしで自動的に書き足され、作る・更新する・消すの操作を記録します。
  • 一行には action・actor・ip・method・interface・resources・timestamp が並びます。
  • 保存は 18 か月、画面から引けるのは直近 90 日です。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 変更が起きる 管理画面 / API / 自動で記録 Audit Logs / 一行の項目 actor / action / 対象と時刻 resources / timestamp / 見る場所 Manage Account / 変化を並べる Resource History / 18 か月保存 画面は直近 90 日

次の章では、入口に人が押し寄せる DDoS と、何もしなくても働く警備を見ます。

この節のチェック

問 1Audit Logs の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 2日誌の一行に並ぶ項目として、公式の例に沿うものはどれですか?

問 3管理画面で日誌を開く経路として正しいものはどれですか?

問 4日誌の保存期間として公式が示している数字はどれですか?

問 5同じ対象の過去の記録を並べ、何が変わったかを見る仕組みはどれですか?

最終更新日: