5-2 棚の札を読む(cf-cache-status)

窓口で受け取った品に「棚にありました」「本社から取り寄せました」と札が付いていれば、なぜ速かったか遅かったかが分かります。
いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)の返事にも、この札が付いています。第 1 章の cf-ray と同じく、返事の情報欄で確かめます。
ここでは、札の種類、よく見る 3 つ、残りの札、実測の順に見ます。
Learning goals
この節でできるようになること
- cf-cache-status が何を表すかを説明できる
- HIT・MISS・DYNAMIC の違いを言える
- BYPASS・EXPIRED・STALE・REVALIDATED・UPDATING を読める
- Cloudflare Lab の返事の札を自分で確かめられる
1. 札の正体
Section titled “1. 札の正体”受け取った品の札は、窓口が「この品をどう用意したか」を書いたものです。
Cloudflare では、この札を cf-cache-status ヘッダと呼びます。返事の情報欄に付き、その品が棚(cache)とどう関わったかを示します。
実物では、curl -sI で返事の情報欄だけを見ると、cf-cache-status: HIT のように 1 行で出ます。

品に付いた札を裏返すと、棚にあったか、取り寄せたかが書いてあります。
つまり、cf-cache-status は「棚との関わり」を 1 語で書いた札です。
2. よく見る 3 つ
Section titled “2. よく見る 3 つ”札のうち、まず 3 つを覚えれば大半の場面が読めます。
公式の定義では、HIT は「棚(Cloudflare の cache)にあった」、MISS は「棚に置ける品だが無かったので本社から取った」、DYNAMIC は「要求の時点で、棚に置かない品だと判断した」です。
実物では、HTML の返事は既定で DYNAMIC になりやすく、画像や CSS の 2 回目以降は HIT になります。1 回目の画像は MISS で、その写しが棚に置かれます。

左から、棚にあった(HIT)、無くて取り寄せた(MISS)、棚に置かない品(DYNAMIC)です。
つまり、HIT は速い、MISS は次から速い、DYNAMIC は棚を使わない品です。
3. 残りの札
Section titled “3. 残りの札”棚の写しが古かったときや、本社が「置くな」と言ったときにも、それぞれ札があります。
公式の定義では、BYPASS は「棚に置ける品だが、本社の返事が cache 不可だった」、EXPIRED は「棚にあったが期限切れで、本社から取り直した」、STALE は「期限切れだが棚から渡した」、REVALIDATED は「本社に確認して、変わっていないと分かった」、UPDATING は「期限切れの写しを渡しつつ、裏で本社から取り直している」です。
実物では、max-age=0 の付箋が付いた品は BYPASS や DYNAMIC になります。EXPIRED や UPDATING は、Edge TTL が切れた直後に見られます。

札は全部で 9 種類ほどありますが、どれも「棚と本社のどちらから、どういう理由で」を表しています。
つまり、札を読めば「なぜその速さだったか」の理由まで分かります。
札は、実際に自分の店で読んで初めて身につきます。
Cloudflare Lab の仮の住所に、トップページを頼んでみました(2026-08-27)。
- URL
- https://cloudflare-lab.osdse.workers.dev/
- cf-cache-status
- MISS
- cache-control
- public, max-age=0, must-revalidate
- x-clf-lab
- 1
自前の Worker を通った印
このときは棚に写しが無かったので、スタッフ(Worker)がその場で返事を作りました。公式が Static Assets を Cloudflare のネットワークで自動的に cache すると書いているのは、画像や CSS などの資産の側です。

1 回目の返事の札は MISS でした。棚に写しが無く、スタッフが用意した回です。
第 3 章で自分の店名(clf.cloud-labos.com)を受付につないだので、同じ札を自分の店名でも読みました。同じ住所に 2 回続けて頼み、2 回目の返事を見ています(2026-08-27)。
- トップページ
- HIT
- 第 1 章のページ
- HIT
- cache-control
- public, max-age=0, must-revalidate
https://clf.cloud-labos.com/ の 2 回目
/phase-1/ch01/ の 2 回目
Static Assets が付ける付箋
2 回目は札が HIT に変わりました。付箋(cache-control)の値は仮の住所のときと同じです。
つまり、札は「その 1 回をどう用意したか」の結果で、1 回目と 2 回目で変わります。
Cloudflare Lab での使われ方
Section titled “Cloudflare Lab での使われ方”ここで紹介した札が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう読めるかを見ます。
curl -sI "$LAB_BASE_URL/" | grep -i cf-cache-status で、いつでも札を確かめられます。この節の成功の確認(ページ末尾)はこの命令です。住所を https://clf.cloud-labos.com/ に置き換えれば、自分の店名の札も同じように読めます。5-3 で決まりを変えた前後の札の変化は、決まりを書いた後に追記します。
つまずきやすいところ
Section titled “つまずきやすいところ”この節のまとめ
Section titled “この節のまとめ”- cf-cache-status は、返事が棚とどう関わったかを示す札です。
- HIT は棚にあった、MISS は取り寄せた、DYNAMIC は棚に置かない品です。
- 同じ住所でも 1 回目は MISS、2 回目は HIT でした。札は 1 回ごとの結果です。
この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。
図のラベル: 返事に付く札 cf-cache-status / 棚にあった HIT / 無くて取り寄せた MISS / 棚に置かない品 DYNAMIC / その他 BYPASS・EXPIRED・STALE / Cloudflare Lab の実測 1 回目 MISS → 2 回目 HIT
次の節では、棚の決まりを自分で書きます。
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