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21-1 端末に着せる制服(Cloudflare One client とは)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
Cloudflare One Client は端末に着せる制服で、通信を Cloudflare 経由にします。

第 20 章では、店の裏口から Cloudflare まで専用の通路を掘りました。守られるのは店の側です。では、出先のカフェの Wi-Fi を使う人の端末はどうでしょうか。

その回線には店の決まりが届きません。危ない行き先を開いても、誰も止めてくれません。人の側にも何かを着せないと、決まりが効かないことになります。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)も、作業は出先のカフェや自宅から行います。端末に制服を着せれば、場所が変わっても同じ守りが付いてきます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 制服(Cloudflare One client)が何をする道具かを日常語で説明できる
  • 端末の通信と名前の問い合わせが Cloudflare を通ることを説明できる
  • team name を入れて組織に登録する意味を言える
  • 効かせ方の強弱を 2 つの mode の名前で言える

制服を着ると、その人がどこにいても所属が分かり、店の決まりが付いてきます。端末にも同じものを着せれば、回線が変わっても守りが変わりません。

Cloudflare では、この制服を Cloudflare One Client と呼びます。公式のページには「formerly WARP」、つまり以前は WARP という名前だった、と書かれています。端末の通信を Cloudflare のネットワークへ安全に送り、そこで Cloudflare Gateway が web の絞り込みを行います。

実物では、パソコンやスマートフォンに入れる 1 本のアプリです。画面で状態を見る部分(GUI)と、裏で通信を担う WARP daemon に分かれています。

制服は場所に付かず端末に付くので、出先でも同じ決まりが効きます。

制服は場所ではなく端末に付きます。カフェでも自宅でも、同じ決まりが効きます。

つまり、Cloudflare One Client は端末に着せる制服です。

2. 通信と名前の問い合わせを預ける

Section titled “2. 通信と名前の問い合わせを預ける”

制服を着ると、荷物の運び方が変わります。今までは近所の運送屋へ直接頼んでいたものを、いったん本部に預けてから送る形になります。

公式は、預け方が 2 通りだと説明しています。1 つは Proxy tunnel で、端末の通信を WireGuardMASQUE という手順で Cloudflare へ運びます。もう 1 つは DNS proxy で、名前の問い合わせを DNS-over-HTTPS という暗号化された道で Cloudflare へ送ります。

実物では、この 2 本の道があるおかげで「行き先の名前で止める」ことも「中身を見て止める」こともできます。次の節以降で作る決まりは、この道の上で効きます。

制服は通信そのものと、名前の問い合わせの二つを Cloudflare へ運びます。

通信そのものと、名前の問い合わせが別々の道で Cloudflare へ向かいます。

つまり、制服は通信と名前の問い合わせの両方を Cloudflare に預けます。

3. どの組織の決まりを効かせるか

Section titled “3. どの組織の決まりを効かせるか”

制服には名札が要ります。名札が無ければ、どの店の決まりに従うのかが決まりません。

Cloudflare では、この名札にあたるものが team name です。公式は、team name を Zero Trust の組織のための固有で内部的な識別子だと説明しています。端末を手作業で登録するとき、利用者はこの名前を入力します。

実物では、Cloudflare のダッシュボードで Zero Trust を開き、最初の画面で team name を決めます。決めた名前は後から次の場所で確認できます。

team name を入れると、その組織の決まりが端末に効きます。

名札に組織の名前が入ると、その組織の決まりの束と端末が結び付きます。

つまり、team name は「どの組織の決まりに従うか」の宣言です。

制服にも、上下そろえて着る場合と、腕章だけ付ける場合があります。守りの強さと端末への影響の大きさは、釣り合いで決まります。

公式は、既定を Traffic and DNS mode と説明しています。端末の通信(既定ではすべての port と protocol)と名前の問い合わせの両方を Cloudflare へ通します。もう一方の DNS-only mode は、名前の問い合わせだけを通します。

実物では、まず軽い側から始めて、必要になったら強い側へ移すと安全です。通信の一部を通さない設定は Split Tunnels で決められます。

つまり、制服は全部着るか、名前の部分だけ着るかを選べます。

ここで紹介した制服が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab の Phase 6 は、サイトの上では試せない領域です。教材の舞台は作者の手元のパソコンで、そこに Cloudflare One Client を入れ、team name で組織に登録する予定です。実測(登録した端末の数、選んだ mode)は実装後に追記します。

  • Cloudflare One Client は端末に着せる制服で、以前の名前は WARP です。
  • 端末の通信は Proxy tunnel、名前の問い合わせは DNS proxy で Cloudflare へ渡ります。
  • team name で組織に登録すると、その組織の決まりが端末に効きます。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 出先の端末 / 端末に着せる制服 Cloudflare One Client / 通信を運ぶ道 Proxy tunnel / 名前の問い合わせ DNS proxy / 組織への登録 team name / 決まりが効く Cloudflare Gateway

次の節では、この制服を実際に手元のパソコンへ入れて、組織に登録します。

この節のチェック

問 1Cloudflare One Client の以前の名前として公式に記載されているものはどれですか?

問 2Cloudflare One Client が端末の通信を運ぶ方法として公式に挙げられているのはどれですか?

問 3DNS proxy が名前の問い合わせを送るときに使う、公式に記載された暗号化の道はどれですか?

問 4team name の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 5Cloudflare One Client の既定の mode はどれですか?

最終更新日: