コンテンツにスキップ

7-4 無料の範囲と、帳簿(D1)との使い分け

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
付箋の枚数と大きさを数える受付の掲示
無料の範囲は、1 日の回数と付箋の大きさで決まります。

付箋ボードを使う前に、「1 日にどれだけ貼れるか」「どのくらいの大きさまで貼れるか」を知っておくと、設計で迷いません。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)は Free plan なので、この節の無料の数字がそのまま上限です。

ここでは、料金の単位、無料の範囲、大きさの上限、帳簿との使い分けの順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 料金が付箋ごとに数えられることを説明できる
  • Free plan の 1 日の回数と保存量を数字で言える
  • 見出し・中身・裏書きの大きさの上限を言える
  • KV と D1 のどちらを使うかを判断できる

付箋ボードの料金は、付箋を何枚扱ったかで数えます。壁の広さや日数ではありません。

公式は、読み・書き・はがしの料金は付箋 1 枚ごとに数えると説明しています。まとめ読みも枚数ぶん数えられます。種類は、Keys read(読んだ枚数)、Keys written(貼った枚数)、Keys deleted(はがした枚数)、List requests(一覧の回数)、Stored data(置いてある量)の五つです。

公式が明記しているのは、持ち出しの料金(egress)はかからないこと、存在しない見出しを引いた場合も数えられること、画面や wrangler からの操作も同じく数えられることです。

読み・書き・はがし・一覧を数える四つの目盛り
料金は、付箋ごとの読み・書き・はがし・一覧で数えます。

料金の目盛りは、読み・書き・はがし・一覧の四つです。これに置いてある量が加わります。

つまり、料金は付箋の枚数と回数で、持ち出しは無料です。

無料で使える範囲は、1 日あたりの回数と、置いておける量で決まっています。

公式の料金表では、Free plan は 1 日あたり読み 100,000 回、書き 1,000 回、はがし 1,000 回、一覧 1,000 回で、置いておける量は 1 GB です。すべての上限は毎日 00:00 UTC にリセットされます。

公式は、どれか一つでも超えると、その種類の操作は以後エラーになると注意しています。読みだけ桁が二つ大きいのは、KV が読むために作られているからです。

読み(Free)
100,000 回 / 日
書き(Free)
1,000 回 / 日
はがし(Free)
1,000 回 / 日
一覧(Free)
1,000 回 / 日
置いておける量(Free)
1 GB
1 日の回数が書かれた無料の範囲の掲示
無料の範囲は 1 日ごとに区切られ、日付が変わればまた使えます。

無料の範囲は 1 日ごとに区切られ、日付が変わればまた使えます。

つまり、無料は 1 日に読み 100,000 回・書き 1,000 回・合計 1 GB です。

付箋そのものの大きさにも上限があります。長すぎる見出しや、大きすぎる中身は貼れません。

公式の制限表では、Key size(見出し)は 512 バイト、Value size(中身)は 25 MiB、Key metadata(裏書き)は 1,024 バイトまでです。Namespaces per account(ボードの枚数)は 1,000 枚まで、1 枚に置ける量は Free plan で 1 GB です。

1 枚のボードに置ける付箋の枚数に上限はありません。1 回の呼び出しから外部へ出せる操作は 1,000 回までです。

見出し・中身・裏書きの大きさを測る定規
見出し・中身・裏書きには、それぞれ大きさの上限があります。

見出し・中身・裏書きには、それぞれ測れる上限があります。

つまり、見出し 512 バイト・中身 25 MiB・裏書き 1,024 バイトです。

どちらも保存する場所ですが、帳簿(D1)と付箋ボード(KV)は得意なことが違います。迷ったら、探すかどうかで分けます。

公式は、KV は read-heavy で写しが効く仕事に向くとし、静的な資産の配信、設定、利用者の好み、許可リストを挙げています。同じ見出しを毎秒何十回も書き替える使い方には向かず、その場合は Durable Objects を勧めています。

一方で D1 は、公式が SQLite の上に作られた、問い合わせできる relational database だと説明しているとおり、条件で探したり集計したりする場所です。

付箋ボード(KV)を選ぶ

見出しが決まっていて、読む回数が多く、書き替えが少ない小さな値。設定や状態の一言。

帳簿(D1)を選ぶ

後から条件で探したい記録。日時の範囲や結果で絞る、件数を数えるといった用途。
帳簿と付箋ボードを行き先で選び分ける場面
記録と検索は帳簿へ、読むのが多い一言は付箋ボードへ回します。

行き先は「探すかどうか」で決まります。探すなら帳簿、引くだけなら付箋ボードです。

つまり、読むのが多い一言は付箋ボード(KV)、記録と検索は帳簿(D1)です。

ここで紹介した数字が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう効くかを見ます。

Cloudflare Lab は Free plan で、検証は 1 日に数回なので、書きも一覧も 1 日 1,000 回に十分収まります。貼るのは短い要約だけなので、中身の 25 MiB にも遠く届きません。実測は実装後に追記します。

  • 料金は付箋ごとの読み・書き・はがし・一覧と、置いてある量で数え、持ち出しは無料です。
  • Free plan は 1 日に読み 100,000 回、書き・はがし・一覧が各 1,000 回、合計 1 GB です。
  • 見出し 512 バイト・中身 25 MiB・裏書き 1,024 バイト、ボードは 1,000 枚までです。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 料金の単位 Keys read / written / deleted / 一覧と保存量 List requests / Stored data / 持ち出しは無料 egress なし / Free の 1 日 読み 100,000・書き 1,000 / 合計 1 GB・ボード 1,000 枚 / 大きさ 512 バイト / 25 MiB / 1,024 バイト / 読むのが多い値は KV 記録と検索は D1

次の章では、画像やファイルなど大きな荷物を置く倉庫(R2)を見ます。

この節のチェック

問 1Free plan で 1 日に読める回数はどれですか?

問 2Free plan で 1 日に貼れる回数はどれですか?

問 3見出し(key)の大きさの上限はどれですか?

問 4KV の持ち出し(egress)の料金について、公式の答えはどれですか?

問 5記録を後から条件で探したい場合、KV と D1 のどちらを使いますか?

最終更新日: