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7-2 付箋ボードを作る(namespace・binding)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
番号札の付いた空の付箋ボードを受け取る店員
付箋ボードは 1 枚ずつ作り、番号を受け取ります。

新しい付箋ボードを使うには、ボードそのものを用意し、マニュアルからどの呼び名で引くかを決めます。第 6 章で帳簿を用意したときと同じ流れです。

違うのは、罫線(表の形)を決める手順が無いことです。付箋は見出しと中身だけなので、ボードができればすぐ貼れます。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)でも、この順で用意します。ここでは、作成、取り出し口、命令、手元と本番の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • wrangler kv namespace create で何が起きるかを説明できる
  • kv_namespaces に書く 2 つの欄を言える
  • 命令から付箋を貼る・読む方法を言える
  • 既定が手元で、本番には別の指定が要ることを説明できる

付箋ボードは用途ごとに 1 枚ずつ用意します。呼び名を伝えると、本部が番号を振ったボードを出してくれます。

Cloudflare では、このボード 1 枚を KV namespace と呼びます。公式は、Cloudflare の世界中のネットワークに複製される key-value のデータベースだと説明しています。

作る命令は npx wrangler kv namespace create <BINDING_NAME> で、新しい呼び名を引数に取ります。番号は自動で生成されます。

次の命令は「USERS_NOTIFICATION_CONFIG という呼び名でボードを作る」ものです。読めなくても大丈夫です。

Terminal window
npx wrangler kv namespace create USERS_NOTIFICATION_CONFIG

実行すると、登録票の kv_namespaces に書き足す内容が表示されます。

本部の窓口で新しい付箋ボードを受け取る場面
呼び名を伝えると、番号付きの付箋ボードが用意されます。

本部の窓口に呼び名を伝えると、番号の付いた空のボードが用意されます。

つまり、ボードの作成は命令 1 つで、番号は本部が発行します。

マニュアル(Worker)からボードの付箋を引くには、登録票に「この呼び名で、この番号のボードを」と書きます。第 2 章の棚や第 6 章の帳簿と同じ考え方です。

Cloudflare では、wrangler.jsonckv_namespaces に書きます。公式が必須としている欄は、binding(マニュアルから呼ぶ名前)と id(ボードの番号)の二つです。

次の設定は「USERS_NOTIFICATION_CONFIG という呼び名で、この番号のボードを引く」という意味です。読めなくても大丈夫です。

"kv_namespaces": [
{
"binding": "USERS_NOTIFICATION_CONFIG",
"id": "<BINDING_ID>"
}
]

公式は、呼び名はボードの名前と一致しなくてよく、JavaScript の変数として正しい名前であればよいと説明しています。マニュアルの中では env.<BINDING_NAME> の形で使えます。

登録票の一行が付箋ボードへの取り出し口になる図
登録票の 1 行が、付箋ボードへの取り出し口になります。

登録票の 1 行が、壁の付箋ボードへの取り出し口になります。呼び名と番号の二つで 1 組です。

つまり、取り出し口の登録とは、マニュアルからボードを引くときの呼び名(binding)を決めることです。

画面から同じ登録もできます。道順は次のとおりです。

マニュアルを書く前に、手元の命令で 1 枚貼ると、ボードが使える状態になったことを確かめられます。

貼るのが wrangler kv key put、読むのが wrangler kv key get です。どちらも --binding=<呼び名> でボードを指定し、中身をそのまま画面に出すには --text を付けます。

次の 2 つは「user_1 という見出しで enabled と貼る」「その中身を読む」ものです。読めなくても大丈夫です。

Terminal window
npx wrangler kv key put --binding=USERS_NOTIFICATION_CONFIG "user_1" "enabled"
npx wrangler kv key get --binding=USERS_NOTIFICATION_CONFIG "user_1" --text

公式は、--binding の代わりに --namespace-id で番号を直接指定してもよいとしています。

手元の端末から付箋を貼り、読み返す店員
命令からも、付箋を貼ったり読んだりできます。

手元の端末から付箋を貼り、そのまま読み返せます。

つまり、貼る・読むは命令だけでも試せます。

練習で貼った付箋が、いきなり本番の壁に貼られると困ります。公式は、値は既定では手元に書かれ、本番のボードに貼るには命令の末尾に --remote を付けると説明しています。

既定(手元のボード)

手元のパソコンの中の練習用ボードに貼られます。壊しても本番に影響しません。

--remote(本番のボード)

Cloudflare 上の本番のボードに貼られます。公開後に読ませたい付箋はこちらです。

同じことは開発中の確認にも当てはまります。公式は、wrangler dev は本番のデータに触らないよう手元の KV を使うため、手元で書いていない見出しは空の結果になると注意しています。

つまり、既定は手元で、本番には --remote が要ります。

ここで紹介した手順が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab は Phase 2 で、呼び名を決めてボードを 1 枚作り、wrangler.jsonckv_namespaces を足す予定です。実測(呼び名と最初の見出し)は実装後に追記します。

  • wrangler kv namespace create でボードを 1 枚作り、番号が発行されます。
  • kv_namespaces の binding と id で取り出し口を登録します。
  • 既定の読み書きは手元で、本番のボードには --remote を付けます。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: ボードを作る wrangler kv namespace create / ボード 1 枚 KV namespace / 取り出し口を登録 kv_namespaces の binding と id / マニュアルから呼ぶ env.BINDING_NAME / 命令から貼る・読む wrangler kv key put / get / 既定は手元 本番は --remote

次の節では、マニュアルから付箋を貼る・読む・はがす・一覧する方法を見ます。

この節のチェック

問 1付箋ボード 1 枚にあたるものの正式名称はどれですか?

問 2付箋ボードを新しく作る命令はどれですか?

問 3kv_namespaces に必ず書く欄の組み合わせはどれですか?

問 4命令から付箋を 1 枚貼るときに使うものはどれですか?

問 5命令で貼った値を本番のボードに書きたいとき、末尾に付ける指定はどれですか?

最終更新日: