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21-3 通信への決まり(Gateway の DNS・HTTP policy)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
Gateway の traffic policies は、端末の通信に対する店の決まりです。

制服を着せただけでは、まだ何も止まりません。通信は Cloudflare を通るようになりましたが、通り道に決まりが貼られていないからです。

店にたとえると、荷物が必ず本部を経由する状態です。あとは通り道に「通す」「止める」の札を掲げるだけです。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)でも、まず軽い決まりから貼ります。この節では札の種類と、読まれる順番を見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • Gateway の決まりが層ごとの検問所であることを説明できる
  • 行き先の名前で止める決まりの作りを言える
  • 中身まで見る決まりに何が要るかを言える
  • 決まりが読まれる順番と、最初に当たった一枚が効くことを説明できる

本部を通る荷物は、順に検問所を通ります。手前ほど軽く、奥へ行くほど細かく見ます。

Cloudflare では、この検問所の集まりを traffic policies と呼び、それを担う仕組みが Cloudflare Gateway です。公式は Gateway を Secure Web Gateway だと説明し、DNS・network(Layer 4)・HTTP(Layer 7)の層で通信を調べるとしています。

決まりは種類ごとに分かれます。名前を引く段階の DNS policies、通信の相手や port を見る Network policies、中身まで見る HTTP policies が中心です。

扉の図のとおり、手前の検問所は名前だけを見て、奥の検問所は中身まで開けます。

つまり、決まりは層ごとに分かれた検問所です。

一番手前の検問所は宛名だけを見ます。危ない相手なら、開ける前に止まります。

DNS policies は、利用者が出す名前の問い合わせをすべて調べます。公式は、条件に当たると「その名前が住所に変換されないので、サイトはそもそも読み込まれない」と説明しています。接続の早い段階で効くため、広く速く守れます。

危ない相手を一つずつ書き並べる必要はありません。Security Categories は危険の種類ごと、Content Categories は内容の種類ごとに、まとめて指定できます。

DNS policy は名前を引く段階で行き先を止めます。

宛名の段階で止めれば、荷物は本部の先へ進みません。

つまり、DNS policy は名前を引く段階で行き先を止めます。

宛名が正しくても、中身が危ないことがあります。見るには箱を開ける必要があります。

HTTP policies は、URL・ヘッダ・やり取りされるファイルまで含めて中身を調べます。公式は、Gateway が HTTPS の通信を復号して、他の種類の決まりでは見えないものを調べると説明しています。既定では port 80、TLS decryption を有効にすると port 443 の通信を対象にします。

そのためには、端末の側に Cloudflare root certificate(もしくは自前の証明書)を入れておく必要があります。箱を開けてよい、という取り決めを先に交わす作業です。

実物では、URL 単位での遮断や、危ないファイルの隔離ができます。名前だけでは分けられないものは、この層で扱います。

HTTP policy は中身まで見て、通す・止めるを決めます。

箱を開けて中身を確かめるので、同じ宛名でも扱いを変えられます。

つまり、HTTP policy は中身まで見て決めるかわりに、事前の準備が要ります。

4. 順番と、当たったときの処置

Section titled “4. 順番と、当たったときの処置”

検問所では札を上から順に読み、最初に当てはまった一枚に従います。順番が違えば結果も変わります。

Gateway は order of enforcement、すなわち DNS policies を先に、次に network policies、最後に HTTP policies の順で評価します。DNS の決まりの中では first-match principle が働き、Block より上の位置に Allow が当たれば、その問い合わせは通ります。

処置は決まりごとに 1 つだけ選びます。DNS の決まりでは Allow・Block のほか、答えを差し替える Override などがあります。1 本の決まりは、条件を組み立てる SelectorOperatorValue と、処置の Action でできています。

決まりは上から順に見られ、最初に当たった一枚が効きます。

札は上から順に読まれ、最初に当たった一枚が効きます。

つまり、順番と処置の組み合わせが、その通信の運命を決めます。

ここで紹介した決まりが、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab では、まず DNS policy を 1 本だけ作り、危ない種類をまとめて止める形から始める予定です。中身まで見る HTTP policy は証明書の準備が要るため、後に回します。実測(作った決まりの名前と条件)は実装後に追記します。

  • 決まりは層ごとの検問所で、DNS・network・HTTP の順に読まれます。
  • DNS policy は名前を引く段階で止め、種類(categories)でまとめて指定できます。
  • 1 本の決まりは Selector・Operator・Value と Action でできています。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 端末からの通信 / 通信への決まり Cloudflare Gateway / 名前で止める DNS policies / 種類でまとめる Security Categories / 中身で止める HTTP policies / 読む順番 order of enforcement

次の節では、この決まりを 1 本だけ作り、手元のパソコンで効きめを確かめます。

この節のチェック

問 1Cloudflare Gateway の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 2DNS policies が効く段階として公式に沿うものはどれですか?

問 3HTTP policies を使うために公式が求めている準備はどれですか?

問 4Gateway が決まりを評価する順番として公式に沿うものはどれですか?

問 5DNS policies で Allow と Block の両方が当たりうるとき、公式が説明する扱いはどれですか?

最終更新日: