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13-4 しきい値の決め方と確かめ方

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
しきい値は、まず数え、緩く始めてから絞ります。

整理券の作り方が分かっても、「10 秒で何回まで」の数字は自分で決めなければいけません。ここを勘で決めると、普通のお客さんまで止めてしまいます。

数字を外したときの損は、片側だけではありません。厳しすぎれば本物のお客さんが入れず、緩すぎれば守りたい入口が守れません。だから、決める前に見て、決めた後に確かめます。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)でも、1 本の決まりの数字はこの順で決めます。ここでは、数える、緩く始める、確かめる、数え方の癖の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 回数を決める前に何を見るかを言える
  • 記録だけで始める理由を説明できる
  • 決まりが効いているかの確かめ方を言える
  • 数取り器の癖を二つ言える

決めるべきは「普通のお客さんはやらないが、困った相手はやる」回数です。それを知るには、普段どれくらい来ているかを先に見ます。

公式の手順では、ダッシュボードの Analytics のページを開き、Traffic analysis のタブで期間を選び、調べたい場所(たとえば鍵の窓口の道筋)で絞り込みます。そのうえで Request rate analysis のタブに切り替えると、相手ごとの回数の分布が出て、線を上下させながら「この回数にしたら誰が引っかかるか」を確かめられます。

ただし、この分布を見るタブが使えるのは Enterprise の契約だけです。それ以外の契約では、次の項のやり方で代わりにします。

しきい値を決める前に、普段の回数の分布に線を引いて見ます。

普段の回数の分布に横線を引き、その線を上下させて影響を見比べています。

つまり、回数は勘ではなく、普段の分布から決めます。

2. 記録だけで始めて、それから絞る

Section titled “2. 記録だけで始めて、それから絞る”

いきなり止める決まりを掲示すると、外したときに本物のお客さんが締め出されます。まずは止めずに、引っかかった人を記録するだけにします。

公式は、まず Log(記録だけ)の処置で決まりを Deploy し、しきい値が妥当かを確かめてから、止める処置や確認を出す処置へ変えることを勧めています。

公式の例では、段階を分ける形も示されています。鍵の窓口を守る三段構えで、1 分に 4 回を超えたら Managed Challenge、10 分に 10 回を超えたらもう一度 Managed Challenge、1 時間に 20 回を超えたら 1 日 Block です。ただしこの例は Business 以上の契約が要ります。

まず記録だけにして、確かめてから止める側へ寄せます。

記録だけの札を掲げてしばらく様子を見てから、止める札に差し替えています。

つまり、始めは記録だけ、確かめてから絞ります。

掲示したら、自分で試します。同じ用件を続けて出して、決めた回数を超えたところで扱いが変わるかを見ます。

次の命令は「同じ入口へ続けて 6 回頼み、返ってきた番号だけを並べる」ものです。読めなくても大丈夫です。

Terminal window
for i in 1 2 3 4 5 6; do curl -s -o /dev/null -w "%{http_code}\n" https://example.com/login; done

上限までは 200(受け付けた)が並び、超えたところから 429 に変わる、というのが期待する見え方です。番号が変わらないときは、条件文の道筋が実際に来ている道筋と違っている場合が多いので、そこを先に見直します。

自分で続けて頼み、断りの札が返るかを確かめます。

同じ用件を続けて出し、途中から断りの札が返り始めています。

つまり、確かめ方は「続けて頼んで、答えが変わる位置を見る」です。

確かめると、思ったところで止まらないことがあります。これは設定の失敗ではなく、数え方の性質です。

公式は、数取り器が Cloudflare の全体で共有されないと説明しています。建物(データセンター)ごとに別々に数え、同じ地域にひもづく建物どうしだけが数を共有します。どの決まりにも建物の番号(cf.colo.id)が目印として必ず入るのはこのためです。

公式はまた、整理券は本社へ届く回数を正確に区切るためのものではないとも説明しています。用件を見つけてから数取り器に反映されるまでに数秒の遅れがあり、その間に上限を超えた用件が本社まで届くことがあります。

数取り器は建物ごとで、集計には数秒の遅れがあります。

窓口のある建物ごとに別の台帳があり、集計は少し遅れて届きます。

つまり、整理券はおおよその上限で、1 回の誤差を争う道具ではありません。

ここで紹介した決め方が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab は Free plan なので、決まりは 1 本、期間は 10 秒です。まず記録だけの処置で 1 本を掲示し、普段の回数を眺めてから数字を絞る予定です。1 本を置く先は、読むだけのページではなく、後の章で足す申込の入口を候補にしています。実測(決めた回数と、続けて頼んだときの答えの並び)は実装後に追記します。

  • 回数は、普段の分布を見てから決めます(分布のタブは Enterprise のみ)。
  • まず Log で掲示し、確かめてから Block や確認へ絞ります。
  • 数取り器は建物ごとで、反映に数秒の遅れがあるため、上限は目安です。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 普段の回数を見る Traffic analysis / 回数を仮に決める / 記録だけで掲示 Log で Deploy / 続けて頼んで確かめる 429 に変わるか / 止める処置へ絞る Block / Managed Challenge / 数え方の癖 建物ごと・数秒の遅れ

次の章では、回数ではなく「人か機械か」で見分ける係を見ます。

この節のチェック

問 1相手ごとの回数の分布を見て上限を決めるタブはどれですか?

問 2公式が最初に勧めている処置はどれですか?

問 3数取り器の共有について、公式の説明はどれですか?

問 4整理券が「本社へ届く回数を正確に区切る道具ではない」と言われる理由はどれですか?

問 5鍵の窓口を守る公式の三段構えで、1 段目の処置はどれですか?

最終更新日: