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12-2 Cloudflare の手配書(Managed Rules)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
Managed Rules は Cloudflare が用意した手配書で、自分で書かずに使えます。

前の節で、検問の紙には本部の手配書と自分の紙の 2 種類があると見ました。出回っている手口を店主が一つひとつ調べて紙に書くのは、現実的ではありません。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)の作者も、攻撃の手口を追う専門家ではありません。知られた手口は、調べている人たちが刷った手配書に任せます。

ここでは、手配書の中身、代表的な束、漏れた合言葉の照合、有効にする経路の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 手配書が何から守るものかを日常語で説明できる
  • 手配書の束が何種類かあることを言える
  • 漏れた合言葉の照合が何をするかを説明できる
  • 無料で使える束と、有効にする経路を言える

本部が刷った手配書には、見つかった手口が載っています。届いた用件がその手口に当てはまれば、決められた処置をします。

Cloudflare では、これを Managed Rules と呼びます。公式は、設定済みの managed rulesets(手配書の束)だと説明しています。

守る対象として公式が挙げているのは、zero-day vulnerabilities(見つかったばかりで直し方がまだ無い弱点)、よくある攻撃手法の上位 10 種、盗まれた合言葉の使用、見せてはいけない情報の持ち出しです。

手配書は定期的に差し替えられます。1 枚ごとに深刻さに応じた既定の処置が決まっており、tags(分類の付箋。たとえば wordpress)でまとめて調整できます。

手配書は本部が更新し、1 枚ずつに既定の処置と分類の付箋が付いています。

手配書の束に、分類の付箋が挟まっています。付箋ごとにまとめて扱えます。

つまり、手配書は「調べる人が刷って配り続けている紙の束」です。

手配書の束は 1 種類ではありません。厚い束、薄い束、特定の用途に絞った束があります。

代表は Cloudflare Managed Ruleset です。公式は、Cloudflare の security チームが作った束で、既知の攻撃手法と zero-day vulnerabilities を扱い、false positives(正しい用件を誤って怪しいと判定すること)を減らすため頻繁に更新されると説明しています。

もう一つが Cloudflare Free Managed Ruleset です。公式は、すべてのプランで使え、影響が大きく広く悪用されている弱点を防ぎ、ほとんどのアプリで安全に有効にできると説明しています。

このほかに、点数を足し上げて閾値を超えたら処置する Cloudflare OWASP Core Ruleset があります。

手配書の束は何種類かあり、無料の束はどの契約でも使えます。

厚い束と薄い束が並んでいます。薄い無料の束は、どの契約でも使えます。

つまり、束を選ぶことが「どこまで守るか」を選ぶことになります。

利用者が入力した合言葉が、別の場所ですでに漏れていることがあります。本人が入力していても、その合言葉は安全ではありません。

Cloudflare Exposed Credentials Check は、ログインの入口に届いた合言葉の組を、盗まれた合言葉の名簿(公開データベース)と照らす束です。対象は WordPress・Joomla・Drupal などのアプリと、usernamepassword を含む送信のような汎用的な形です。

既定の処置は Exposed-Credential-Check Header で、止めるのではなく「この合言葉は漏れている」という印を付けたまま受付へ通します。

受け取った合言葉が、漏れた名簿に載っていないかを照らします。

受け取った合言葉を名簿と照らし、載っていれば印を付けて受付へ通します。

つまり、合言葉の照合は「本人かどうか」ではなく「その合言葉が漏れているか」を見ます。

4. 有効にする経路と無料の扱い

Section titled “4. 有効にする経路と無料の扱い”

手配書は、置いてあるだけでは働きません。使うドメイン(zone)ごとに有効にします。

公式の経路は次のとおりです。有効にすると、その束をまとめて使う Execute の処置を書いた紙が、検問台に 1 枚できます。設定を変えるときは Security rules のページを開きます。

公式の対応表では、Free plan で使えるのは Free Managed Ruleset だけです。Cloudflare Managed RulesetCloudflare OWASP Core Ruleset・Exposed Credentials Check はいずれも使えません。なお公式は、手配書が用件の中身を調べる大きさに上限があり、Free plan では 1 MB だと説明しています。

つまり、無料の店では「無料の束を 1 つ有効にする」が手配書の使い方になります。

ここで紹介した手配書が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab は Free plan なので、有効にできる手配書は Free Managed Ruleset の 1 種類です。ドメインはできたばかりで、有効化はこれからです。実測(有効にした日、Security rules ページに現れた表示)は実装後に追記します。

  • 手配書(Managed Rules)は、既知の手口に対する備えが入った紙の束です。
  • 束は何種類かあり、無料で使えるのは Free Managed Ruleset です。
  • 有効にすると、その束をまとめて使う紙が検問台に 1 枚できます。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 本部の手配書 Managed Rules / 手配書の束 managed ruleset / 厚い束 Cloudflare Managed Ruleset / 無料の束 Free Managed Ruleset / ドメインで有効にする Security → Settings / 束をまとめて使う 1 枚 Execute

次の節では、自分で書く検問の紙を見ます。

この節のチェック

問 1Managed Rules の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 2公式の対応表で、Free plan でも使える手配書の束はどれですか?

問 3Cloudflare Managed Ruleset について公式が説明していることはどれですか?

問 4Cloudflare Exposed Credentials Check が行うことはどれですか?

問 5管理画面で手配書の束を有効にすると、何が作られますか?

最終更新日: