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12-3 自分で書く検問の紙(Custom Rules)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
Custom rules は自分で書く検問の紙で、条件と処置を 1 枚に書きます。

手配書は、世の中で知られている手口を止めてくれます。しかし「この店だけの事情」は載っていません。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)にも、そういう事情があります。たとえば、置いていない管理画面の通路に用件が来ることがあります。手配書には載らない、この店だけの決まりです。

そこで、白紙に自分で書きます。ここでは、自分の紙とは何か、作る経路、条件と処置の書き方、読まれる順番の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • 自分の紙が何を決めるものかを日常語で説明できる
  • 画面で作る経路を順に言える
  • 条件が「欄・比べ方・値」の三つでできていることを言える
  • 紙が読まれる順番と、途中で止まる仕組みを説明できる

自分の紙には、「うちの店ではこうする」を書きます。手配書と違い、書く人は店主です。

Cloudflare では、この紙を Custom rules と呼びます。公式は、zone(ドメイン 1 件ぶんの設定のまとまり)に届く用件を絞り込んで、通す・止めるを決める、自分用に仕立てた WAF のルールだと説明しています。

公式は、この紙の基本の部品は二つだけだと書いています。用件を絞り込む expression(条件文)と、当てはまったときに行う action(処置)です。

処置には BlockManaged Challenge のほか、Cloudflare の守りの機能をいくつか飛ばす Skip も選べます。

自分の紙には、条件を書く欄と処置を選ぶ欄が 1 つずつあります。

紙には条件を書く欄と、処置を選ぶ欄が 1 つずつあります。書くことはこの二つだけです。

つまり、自分の紙は「どんな用件に、何をするか」を 1 枚で決めた紙です。

紙は、画面で 1 枚ずつ作ります。公式の手順は次のとおりです。

  1. Rule name に、あとで見て分かる名前を書きます。
  2. When incoming requests match で、Field(見る欄)を選び、Operator(比べ方)と Value(照らす値)を指定します。
  3. Then take actionChoose action で処置を選びます。公式は、Block を選ぶと当てはまった用件を拒否する、と説明しています。
  4. Deploy で保存して有効にします。まだ有効にしたくなければ Save as Draft を選びます。
画面では、見る欄・比べ方・値を選び、処置を選んで掲示します。

画面では、見る欄・比べ方・値を選び、処置を選んで掲示します。下書きのまま置くこともできます。

つまり、紙を作る作業は「三つ選んで、処置を選んで、掲示する」だけです。

条件は「欄・比べ方・値」の三つでできており、二つ以上を重ねることもできます。公式の例に沿って「この通路に、この国から来た用件」を書いてみます。

読めなくても大丈夫です。次の 1 行は、用件票の「通路の名前」の欄に /articles/ が含まれ、かつ「送り主の国」の欄が挙げた国のいずれかである、という指定です。

http.request.uri.path contains "/articles/" and ip.src.country in {"CN" "TH" "US"}

この条件に当てはまった用件に、処置を 1 つ選びます。Block を選べば拒否され、Managed Challenge を選べばその場で確かめてから通します。書き方そのものは次の節で扱います。

無料でどこまで書けるかは、公式の対応表に書かれています。Free plan では紙は 5 枚まで、処置は All except Log(Log 以外すべて)、Regex support(複雑な文字の照合)は使えません。

Custom rules の枚数(Free)
5
使える処置(Free)
Log 以外すべて
Regex support(Free)
なし

つまり、無料でも 5 枚の紙で「この店だけの決まり」を表せます。

紙が何枚もあるとき、どれから読まれるかで結果が変わります。上の紙で止まれば、下の紙は読まれません。

公式は、custom rules は順番に評価され、Block のような処置は以降の評価を止めると説明しています。

検問の中だけでなく、守りの仕組みどうしにも順番があります。公式が示す評価順は、IP Access rules → Firewall rules(廃止予定)→ Custom rulesRate limiting rulesManaged Rules です。自分の紙は手配書より先に読まれるので、自分の紙で止めた用件は手配書まで届きません。

紙は上から順に読まれ、止める処置に当たった時点で下は読まれません。

紙が上から順に読まれ、止める処置に当たった時点で下は読まれません。

つまり、紙は並べた順そのものが決まりになります。

ここで紹介した自分の紙が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab では、置いていない管理画面の通路に来た用件を止める紙を 1 枚だけ書く予定です。Free plan の 5 枚のうち 1 枚を使う形です。ドメインはできたばかりなので、作成はこれから行います。実測(書いた条件文、止まった件数)は実装後に追記します。

  • 自分の紙(Custom rules)は、条件文と処置を 1 枚に書いたルールです。
  • 画面では、見る欄・比べ方・値を選び、処置を選んで掲示します。
  • 紙は上から順に読まれ、止める処置に当たるとそこで終わります。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 自分で書く紙 Custom rules / 条件文 expression / 処置 action / 欄・比べ方・値 Field / Operator / Value / 拒否する Block / 上から順に読まれる / 止まると以降は読まれない

次の節では、条件文の書き方そのものを見ます。

この節のチェック

問 1公式が挙げる custom rules の基本の部品はどれですか?

問 2管理画面で条件を組み立てるときに選ぶ三つはどれですか?

問 3公式の対応表で、Free plan に作れる custom rules の枚数はどれですか?

問 4公式が示す評価順で、custom rules の直後に評価されるのはどれですか?

問 5作った紙をまだ有効にしたくないとき、公式の手順で選ぶのはどれですか?

最終更新日: