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20-2 案内係を置く(cloudflared)

Plan: Free費用: 0円Wrangler 4.126.0公式ドキュメント取得日 2026-08-27
cloudflared は通路の入口で待つ案内係で、手元のパソコンで動かします。

前の節で、通路は内側から掘るものだと分かりました。掘る側、つまり手元には、外へ出ていく係が要ります。

この係は、用がある時だけ呼ぶ道具ではなく、電源が入っている間ずっと待つ係です。だから最初に一度だけ手元に入れて、名乗らせておきます。

いま読んでいるこのサイト(Cloudflare Lab)でも、案内係を入れるのは作者の手元のパソコンです。ここでは、案内係の役目、入れ方、名乗り方、設定の置き場所の順に見ます。

Learning goals

この節でできるようになること

  • cloudflared が何をする係かを日常語で説明できる
  • macOS への入れ方を言える
  • ログインで手元に何が置かれるかを言える
  • 設定を本部に置く形と手元に置く形の違いを説明できる

通路を掘るには、こちら側に立って外へ声をかける人が要ります。

Cloudflare では、この係を cloudflared と呼びます。公式は、Cloudflare Tunnel を動かしているソフトウェアであり、origin server(もともと物が置いてある機械)の上で動いて、アプリや private network を Cloudflare へつなぐものだと説明しています。

公式は別のページで、これを軽量な server-side daemon(常駐プログラム)だとも書いています。

cloudflared は手元で動く小さな常駐プログラムです。

手元の机の上に、小さな係が 1 人だけ座って待っています。

つまり、cloudflared は手元に置きっぱなしにする、通路の入口の係です。

新しい係には、まず来てもらう必要があります。macOS では、道具をまとめて入れてくれる仕組みを使うのが簡単です。

公式は、macOS では Homebrew(マックの道具入れ)で cloudflared を入れる方法を案内しています。次の命令は「案内係を手元に入れる」ものです。読めなくても大丈夫です。

Terminal window
brew install cloudflared

公式は、Cloudflare の画面(dashboard)から通路を作る場合は、画面に表示される導入用の命令をそのまま貼り付けるだけでよい、とも書いています。

macOS では Homebrew で案内係を入れます。

箱から取り出した係を机に置く場面です。担当する通路はまだ決まっていません。

つまり、macOS では 1 行の命令で案内係が手元に入ります。

来てもらった係は、まだどこの店の者か分かりません。本部で名乗り、身分証をもらって初めて仕事を任せられます。

Cloudflare では、この手続きを次の命令で行います。「案内係を、自分の Cloudflare のアカウントに結び付ける」という意味です。読めなくても大丈夫です。

Terminal window
cloudflared tunnel login

公式は、この命令を実行すると 2 つのことが起きると説明しています。1 つは、ブラウザの画面が開いてログインを求められ、ログイン後にホスト名を選ぶこと。もう 1 つは、アカウントの証明書である cert.pem というファイルが、既定の cloudflared のフォルダに作られることです。

ログインすると、本部からの証明書が手元に置かれます。

係が本部から受け取った証明書を手にしています。

つまり、ログインは 1 回きりの手続きで、結果は手元のファイルとして残ります。

通路の決まりごと(どの名前をどこへつなぐか)は、本部の台帳に書く方法と、手元の手帳に書く方法があります。

Cloudflare では、前者を remotely-managed tunnel、後者を locally-managed tunnel と呼びます。公式は、ほとんどの用途で remotely-managed tunnel を勧めています。設定が Cloudflare 側に保存されるため、どの機械からでも画面・API・Terraform で管理できるからです。

公式は、命令行で作って設定を手元に置く locally-managed tunnel を、開発・試験・古い構成といった特定の場面向けだと書いています。

remotely-managed(本部に置く)

設定は Cloudflare 側にあり、画面・API・Terraform のどれからでも直せます。公式が勧める既定の形です。

locally-managed(手元に置く)

設定は手元のフォルダにあり、命令行で直します。開発や試験などに向きます。
設定を本部に置くのが remote、手元に置くのが local です。

同じ通路でも、決まりごとの紙が本部の棚にあるか、手元の引き出しにあるかが違います。

つまり、迷ったら remotely-managed を選びます。

ここで紹介した案内係が、いま読んでいる Cloudflare Lab でどう使われるかを見ます。

Cloudflare Lab では、案内係を作者の手元のパソコンに 1 つだけ入れ、ログインまで済ませておく予定です。通路の設定は remotely-managed の形を第一候補にしています。実測(入れた版・ログインにかかった時間)は実装後に追記します。

  • cloudflared は手元で待ち続ける、通路の入口の係です。
  • macOS では Homebrew の 1 行で入り、ログインで cert.pem が手元に置かれます。
  • 設定を本部に置く形(remotely-managed)が公式の勧めです。

この節で出てきた言葉を、つながりの順に並べると次のようになります。

図のラベル: 通路を掘りたい / 入口の係を用意 cloudflared / macOS は道具入れから Homebrew / 本部に名乗る cloudflared tunnel login / 手元に証明書 cert.pem / 設定は本部側 remotely-managed / 設定は手元側 locally-managed

次の節では、実際に通路を 1 本作り、行き先を決めます。

この節のチェック

問 1cloudflared の説明として公式に沿うものはどれですか?

問 2公式が案内している macOS への入れ方はどれですか?

問 3cloudflared tunnel login を実行すると、手元に何が作られますか?

問 4公式がほとんどの用途で勧めている管理の形はどれですか?

問 5公式が locally-managed tunnel の想定場面として挙げているものはどれですか?

最終更新日: